コンチェルトノート

昔からとことん運のない主人公。 　その運のなさも行くところまで行き着き、ついに進退窮まったところに、幼馴染から救いの手を差し伸べられ、新生活を送ることになる。 　ついに平穏な新生活を送れるかとも思われたが、、神っぽい力を持った女の子に、運の無さもいよいよ行くところまで行き着き、命がかかっていることを告げられる。 　そんな感じで、生き延びるために、以前使った運の負債を払うため、東奔西走する物語。

　主人公が振り回される感じの話は、あまり好きじゃないので、プレイ前からあまり期待はしていなかったのですが、批評空間の評価が思ったより高かったのでやってみました。
　実際やってみても、主人公は確かに振り回されているのですが、人に振り回されているのではなく、状況に振り回されている感じだし、主人公自身がかなりのハイスペック系なので、そこはあまり気になりませんでした。

　ですが、ハイスペックの割には見せ場が少なかったかなという印象。メインヒロインであるところの莉都のスペックがそれ以上に高すぎたのが要因かな。もうちょっとうまく配分して欲しかった。

　また、特徴的な仕様として、分岐がフローチャートによって視覚化され、そのフローチャート上から、細かく分けられた各シーンへ飛ぶことが出来ます。単純に、プレイ中に攻略サイトに示されたポイントごとにセーブポイントを作成する手間が無いのはちょっとだけうれしい。
　ただし、プレイ中に手に入れたアイテム（というかフラグ）が、エンディング後も残り、それを利用するために、他キャラクタールート（当然分岐の枝はかなり離れている）を見た後でないと分岐できないルートやエンディングが多々あります。別にゲーム内の世界観が平行世界だとかなんだとか言うわけではないので、客観的に見てこのシステムの必要も薄く、正直めんどくさかったかな……

評価 60点