花と乙女に祝福を

ブランドensemble (作品ページ
発売日2009/05/29
プレイ時間1週目:4時間〜5時間 2週目以降:1時間〜2時間
トータル:10時間〜15時間
Amazon花と乙女に祝福を
レビュー更新日2009/06/01

レビュー

病弱な妹に代わり、
女装してお嬢様学校に通うことになった主人公。


伝統あるミッション系女学院で、
妹が復帰するまで正体がばれないように、
平凡な暮らしを心がけている。


しかし、そんな思いとは裏腹に、
何故か学校一の超お嬢様に見初められ、
学園全体を巻き込むどたばた劇の
中心になってしまう!


はたして、主人公は無事に妹の代役を務めることが出来るのか?!


公式より
花と乙女に祝福を

総評

 女装主人公モノなわけだけど、「処女はお姉さまに恋してる」や「恋する乙女と守護の楯」「るいは智を呼ぶ」とはちょっと女装の動機に違いがある。


 例にあげたゲームが「他者からの(エロゲ的ご都合主義を含むも)やむにやまれぬ命令」によって女装しているのに対し、本作は比較的積極的に女装している。またその流れからか、例の3作よりも主人公の男としての面を内面に保持しようという意識が薄く、思考からなにまでどんどん女になっていく。


 総じて百合っぽい要素がだいぶ強くなっている。主人公があまり女女としているのは受け付けにくい人も多いと思うが、そういう意味では本作は女装主人公モノに新たな広がりを生み出したと言えるだろう。


シナリオ

 他の女装主人公モノと違い、今回は女装期間に予め短い期間が設定されている。そのためシナリオの主題は「如何にバレずにやり過ごすか」ということに収束する。


 しかしその割には主人公はヒロインと恋に落ちる(大体最初は女性として)し、ドタバタ劇でもあるので最初から「無難に妹に引き継ぐ」ということを放棄している。そのあたりがシナリオ全体をいまいち締まりのないものにしてしまっていると思う。


 しかし女装主人公モノという設定を無理やり除いて見ると、お嬢様設定が少し控えめの学園モノとしては満足できる出来だし、キャラ設定もまずまずなので、手放しに褒められないにせよ楽しめると思う。


グラフィック

 聖佳の目の位置にちょっと戸惑いを覚えないでもないが、他はすごく良い。綺麗な萌え絵といった感じ。シナリオとか全部抜きにしても絵だけでゲームにやる価値を見出してもいいと思う。


システム

 文章横の「S」「L」のボタンがそれぞれクイックセーブ・クイックロードで、普通のセーブ・ロード画面には右クリックを経由しないといけない。それだけならいいのだが、クイックロードボタンを押すと確認なしで飛ばされてしまうので、間違えたり操作を誤って押してしまうと軽く凹むことになる。


 その他については、多少簡素であるものの問題ない。


評価

評価60点



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