学園の生徒手帳にも記載されている「魔王伝説」
七不思議みたいなものだと思っていたのに、下僕を名乗る生徒会長にキスをされることで、主人公は魔王になってしまう。
かしずく生徒会長と、魔王と倒すために結成される勇者部。
平穏な学園生活を望む主人公の気持ちとは裏腹に、魔王をとりまく様々な思惑に主人公は振り回されることに……
かなり期待してたんだけど、イマイチだったと言う他ない。
まずグラフィックが公式で見るほど良くない。プレイ開始すぐに体験版をやらなかったことを後悔した人も多いんじゃないだろうか。
とりあえずここは耐えてプレイを進めるも、かけあい等の文章もあんまりおもしろくない。それでも耐えてプレイを続けても、シナリオの出来はお世辞にも褒められないものだった。
褒められるポイントってどこかあったかな……と考えてしまう。そんなゲーム。
同日発売だったましろ色シンフォニーとどっち先にやるか悩んだんだけど、間違えたな。
キスも、魔王も、紅茶も、全然設定に生かせていない。公式のシナリオ紹介を見ると、主人公は魔王として活発に活動して二重生活を送ることになるように見えるけど、あんまり魔王になる機会がない
そもそも魔王になったからといって目的もなく、魔王を利用しようとする思惑も大して働かないので、基本的にやるべきことがほとんどない。なんだよこの設定。
紅茶の設定も、タイトルになってるくせに中々出てこない。出てきたと思ったら主人公のトラウマがらみなんだけど、シナリオにほとんどからんでこない。紅茶である必要性がないっていうか、トラウマの設定そのものの必要性がない。
一部の人から多大な期待を寄せられていた「男の娘」である忍ルートは、いかにも取ってつけたような感じのサブルート。葛藤もロマンスもない。期待していた「一部の人」を見かけたら、優しく慰めてあげましょう。
絵の雰囲気自体は悪くないんだけど、なんていうか経験不足を感じる下手さ。
ちょっとバランスおかしいんじゃね?って感じる絵もある。原画の方にはこれから頑張って欲しい。
基本的に不足はない……んだけど、選択肢画面にクイックセーブのボタンしかなく、普通にセーブするにはショートカットキーを押さなくちゃいけない。ちょっと不親切。
評価 40点
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